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業績・成績

亀田IVFクリニックの治療実績

体外受精の調節卵巣刺激(排卵誘発方法)

体外受精の調整卵巣刺激は、不妊原因や卵巣予備能などから患者さまに最適と考えられる刺激法を選択します。
2017年の当院での体外受精の調節卵巣刺激です。

調節卵巣刺激(排卵誘発方法)の種類

Nargund らはThe ISMAAR proposal の中で表-1のように分類しています。日本において卵巣刺激で一般的に行われている自然周期・低刺激・高刺激はそれぞれModified Natural cycle IVF、Mild IVF、Conventional IVFを指します。
当院での刺激(クロミッドHMG法、HMGアンタゴニスト法のほとんど)はMild IVF(低刺激)に相当します。患者さまの卵巣の状態次第ではありますが、複数の卵を回収できそうな場合は自然周期よりmild IVFを選択します。今までの治療経過や患者さまの状態に応じてConventional IVF(高刺激)を選択することもあります。

表-1調節卵巣刺激(排卵誘発方法)の分類

用語 目的採卵個数 方法
Modified Natural cycle IVF 1個 単一卵胞を回収するためのトリガーやGnRHアンタゴニストやFSH/HMG製剤の使用は認められる。
Mild IVF 2-7個 FSH/HMG 150IU/日までの卵巣刺激もしくはHMGアンタゴストの併用、クエン酸クロミフェン(クロミッド)などの抗エストロゲン剤、アロマターゼインヒビター(レトロゾール・フェマーラ)など内服薬の使用
Conventional IVF数 8個以上 ①FSH/HMG >150IU/日のHMGアンタゴスト法
②ロング法
③ショート法

受精方法

受精方法は、男性因子(精子無力症・乏精子症、奇形精子症など)や受精障害が疑われる患者さまには顕微授精(ICSI)を選択します。上記以外は通常の媒精(conventional)を行います。Split法は複数卵子回収した場合に媒精と顕微授精を分けて同時に行う方法です。軽度の男性因子の場合などが適応となります。
詳しくは「卵と精子のこと」をご覧ください。
http://www.kameda-ivf.jp/ja/patient/lp/005/index.html

受精・体外培養

受精・体外培養2017年の卵子あたりの受精・体外培養成績です。

MII卵子:成熟卵子 良好胚盤胞:体外培養5-6日目にGardner分類 3BB以上の胚
2PN: 正常受精卵 有効胚:新鮮胚移植を行うか次周期以降の移植のために凍結した胚

媒精(conventional)と顕微授精(ICSI)に分け、正常受精率・胚盤胞到達率・良好胚盤胞到達率・有効胚利用率を示します。新鮮胚移植を行うことや、分割期胚で凍結を行うこともあるため分母が異なります。
媒精を行なった卵子の正常受精率は71.4%、胚盤胞到達率は54.9%、有効胚利用率は52.9%です。顕微授精を行った卵子の正常受精率は88.4%、胚盤胞到達率は50.7%、有効胚利用率は53.3%です。受精法により正常受精率に差がありますが、移植できる胚の割合は大きな差はありません。上記に示した通り原因により受精法は異なります。正常受精率が高いからという理由だけで顕微授精を選択することは現在のところ否定的な意見が多く、我々も同様の方針です。
体外受精方法の説明については動画をご覧ください。
 

凍結融解胚盤胞移植の臨床的妊娠率(単一胚移植あたり)

2017年度に実施した胚移植(ET)のうち、凍結融解胚盤胞を1つ移植した場合の臨床妊娠率です。臨床妊娠率とは超音波により子宮内に胎嚢(GS)が確認される妊娠をさします。生化学妊娠(化学的妊娠やchemical abortionと呼ばれる場合もあります)は含めません。
胚移植については動画をご覧ください。
 

生殖医療事業管理部 業績

期間:2018年1月~12月

臨床関連

原著論文・総説・著書等

  • 2018.1.21  "リレーコラム:「女性の健康と妊娠を考える② 安房で不妊治療に関わってみて」/川井清考/房日新聞
  • 2018.4 "生殖補助医療(ART)の実際"/川井清考、大内久美/治療(株式会社南山堂)P424~428
  • 2018.8 "Piezo-ICSI がICSI 未経験エンブリオロジストのICSI 後の臨床成績に及ぼす影響"/伊林恵美、平岡謙一郎、齋藤雅人、大塚紗樹、佐藤萌、資延優梨、久我 彰、梶哲也、大滝あゆみ、栖原貴子、大塚喜人、石川智則、川原麻美、川井清考、原田 竜也/日本臨床エンブリオロジスト学会雑誌 Vol.20 No.1, 1-8, 2018"
  • 2018.10 "Effects of sperm direction in Piezo-ICSI on oocyte survival, fertilization, embryo development and implantation ability in humans: A preliminary study"/Kenichiro Hiraoka, Seiji Kitamura, Yoshihito Otsuka, Kiyotaka Kawai, Tatsuya Harada and Tomonori Ishikawa/J Obstet Gynaecol Res. 2018 Oct;44(10):1963-1969. doi: 10.1111/jog.13727

学会・研究会発表・カンファレンス(国内)

  • 2018.3.10  "腹腔鏡下子宮筋腫核出術(LM)時にウテリンマニピュレーターの破損が生じ, 欠損部の回収に難渋した一例"/林 正路/第7回 千葉産婦人科内視鏡手術研究会
  • 2018.1.6-7 "Piezo-ICSIが経験年数1年目エンブリオロジストのICSI後の受精成績へおよぼす影響"/伊林恵美、平岡謙一郎、齋藤雅人、大塚紗樹、佐藤萌、資延優梨、久我彰、梶哲也、市橋あゆみ、栖原貴子、大塚喜人、石川 智則、川原麻美、川井清考、原田竜也/第23回日本臨床エンブリオロジスト学会
  • 2018.2.25 "当院のPiezo-ICSI-IMSIと紡錘体観察がもたらす効果" /平岡謙一郎/第2回Piezo-ICSIフォーラム
  • 2018.3 "Piezo-ICSI後に受精させられなかった卵子から何を考えるか?"/平岡謙一郎/日本臨床エンブリオロジスト学会Webセミナー
  • 2018.3.3 "ART in Japan:Focus on Aging"/川井清考/Asian Expert Meeting
  • 2018.3.25 "顕微授精におけるピエゾ法と従来法の比較"/平岡謙一郎/日本A-PART 学術講演会 2018
  • 2018.5.10-13 "全腹腔鏡下腟式子宮全摘術(TLH)を安心・安全に行うための視野展開;基靭帯Viewについて"/林正路/日本産婦人科婦人科学会第70回学術講演会
  • 2018.7.1 "Piezo-ICSI後に受精させられなかった卵子から何を考えるか?"/平岡謙一郎/第34回茨城生殖医学懇話会
  • 2018.7.26-27 "recombinantFSH (rhFSH)の投与のみで治療に成功し挙児をえたWHOGroupI排卵障害患者の一例"/川井清考/第36回日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 2018.7.26-27 "Piezo-ICSIにおいて卵細胞質内へ注入する精子の向きがICSI成績、第二極体放出時間、前核消失時間、第一卵割時間および胚発育へおよぼす影響"/平岡謙一郎、資延優梨、佐藤萌、齋藤雅人、伊林恵美、久我 彰、梶哲也、栖原貴子、大塚喜人、大内久美、寺岡香里、川原麻美、林正路、川井清考、原田竜也/第36回日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 2018.7.26-27 "妻年齢がPiezo-ICSI後のICSI成績および胚発育へおよぼす影響"/佐藤萌、平岡謙一郎、資延優梨、齋藤雅人、伊林恵美、久我彰、梶 哲也、栖原貴子、大塚喜人、大内久美、寺岡香里、川原麻美、林正路、川井清考、原田竜也/第36回日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 2018.8.2-4 "全腹腔鏡下子宮全摘術を安心安全に行うための視野展開;基靭帯Viewの教育面での有用性について"/林正路/第58回日本産科婦人科内視鏡学会
  • 2018.8.25 "Piezo-ICSI"/平岡謙一郎/横浜ART研究会
  • 2018.9.6-7 "子宮鏡所見別にみた慢性子宮内膜炎の診断率についての検討"/大内久美/第63回日本生殖医学会学術講演会・総会
  • 2018.9.6-7 "ヒト胚盤胞期胚の遺伝子発現と両親年齢に関する研究"/川井清考/第63回日本生殖医学会学術講演会・総会
  • 2018.9.29 "生殖補助医療におけるrHCGとuHCGとの血清、卵胞液中のホルモンレベルの比較"/川井清考、平岡謙一郎、内田のぞみ、資延優梨、伊林 恵美、齋藤雅人、久我彰、梶哲也、栖原貴子、辰巳嵩征、川原麻美、寺岡香里、大内久美、林正路、原田竜也/第19回千葉リプロダクション研究会・学術講演会
  • 2018.10.27 "Conventional-ICSIとPiezo-ICSIの比較"/平岡謙一郎/第21回日本IVF学会学術講演会

学会・研究会発表・カンファレンス(海外)

  • 2018/4/12-15 "The impact of examining the meiotic spindle by polarization microscopy on fertilization and embryo development for human Piezo-ICSI"/M Ibayashi、K Hiraoka、M Saito、M Sato、Y Sukenobe、S Ohtsuka、S Takahashi、T Suhara、A Ohtaki、T Kaji、A Kuga、Y Ohtsuka、T Ishikawa、M Kawahara、K Kawai、T Harada/The 8th Congress of the Asia Pacific Initiative on Reproduction (ASPIRE 2018)@TAIPEI,TAIWAN
  • 2018/4/12-15 "Effect of Piezo-ICSI on the ICSI results and embryo development of new embryologists for the 1st 150 oocytes"/K Hiraoka、M Ibayashi、M Saito、M Sato、Y Sukenobe、S Ohtsuka、S Takahashi、T Suhara、A Ohtaki、T Kaji、A Kuga、Y Ohtsuka、T Ishikawa、M Kawahara、K Kawai、T Harada/The 8th Congress of the Asia Pacific Initiative on Reproduction (ASPIRE 2018)@TAIPEI,TAIWAN
  • 2018/7/1-4 "Effects of sperm direction (head first injection, tail first injection) in Piezo-ICSI on oocyte survival, fertilization and embryo morphokinetics in humans"/K Hiraoka、Y Otsuka、K Kawai、T Harada、T Ishikawa/34th Annual meeting of ESHRE@Barcelona-Spain
  • 2018/8/16-17 "Piezo-ICSI"/K Hiraoka/International NiuVida Update@Lima-Peru
  • 2018/10/8-10 "Piezo-ICSI"/K Hiraoka、K Kawai、T Ishikawa、T Harada/American Society for Reproductive Medicine 2018 Scientific Congress & Expo@Colorado-USA
  • 2018/12/14-15 "Fragile oocytes – what to do? "/K Hiraoka/PSRM & ATE@Chiang-Thai
  • 2018/12/14-15 "Piezo-ICSI"/K Hiraoka/PSRM & ATE@Chiang-Thai

講演会等

  • 2018.1.12 "10年後のあなたへのメッセージ"/川井清考/千葉県立茂原高校
  • 2018.5.7 "不妊治療の基礎知識と最新情報"/川井清考/千葉県不妊相談従事者向け講演会
  • 2018.6.18 "ヒト胚盤胞期胚の遺伝子発現と両親年齢に関する研究 〜生殖医療の臨床の疑問を遺伝子レベルから考える〜 "/川井清考/アイブイエフ詠田クリニック 教育講演会

がん・生殖医療

原著論文・総説・著書等

  • 2018.210 がん・生殖医療ネットワーク未整備地域における妊孕性温存の取り組み/宮川智子、奈良和子、寺岡香里、原田竜也、川井清考/日本がん・
    生殖医療学会誌Vol.1.No1.51-56

学会・研究会発表・カンファレンス(国内)

  • 2018.2.25 "がん・生殖医療専門心理士としての活動"/宮川智子、奈良和子、川井清考/第15回日本生殖心理学会学術集会
  • 2018.4.14  "総合病院におけるがん・生殖医療への取り組み"/宮川智子、奈良和子、小石川比良来、川井清考/第23回千葉県総合病院精神科研究会
  • 2018.06.28.-07.01 "妊孕性温存を検討される患者に対する認定遺伝カウンセラーの関わり"/主原翠, 田島麻記子, 寺岡香里, 大内久美, 林正路, 原田 竜也, 川井清考/第42回日本遺伝カウンセリング学会学術集会
  • 2018.8.5 "乳癌患者での妊孕性温存:卵子・胚・卵巣組織凍結"/川井清考/関東産婦人科乳腺医学会
  • 2018.8.12 "がんと妊娠 オンライン相談の可能性を考える"/川井清考/ジャパンキャンサーフォーラム
  • 2018.11.30-12.1 "総合病院におけるがん・生殖医療への心理士としての取り組み"/宮川智子、奈良和子、小石川比良来、川井清考/第31回日本総合病院精神医学会

講演会等

  • 2018.2.11 "がん生殖医療の現場から"/宮川智子、奈良和子/がんの子どもを守る会宮城支部研修会
  • 2018.5.25 "がん・生殖医療における心理支援"/奈良和子/第5回京滋がん薬物療法懇話会
  • 2018.6.22 "がん相談支援センター 相談員研修 妊孕性"/奈良和子、宮川 智子/がん相談支援センター 相談員研修(Eラーニング収録)
  • 2018.8.25 "若年がん患者のがん・生殖医療と心理支援"/奈良和子、宮川智子/南関東FRT第4回研修会
  • 2018.11.10 "AYA世代のいろは がんと妊孕性 がん相談員としての支援は"/奈良和子/地域相談支援フォーラム
  • 2018.11.10 "がん生殖医療に関わる心理士の立場から"/宮川智子/鎌倉保健福祉事務所研修会

基礎研究

原著論文・総説・著書等

  • 2018.7.24  "Advanced paternal age alone does not adversely affect pregnancy or live-birth rates or sperm parameters following intrauterine insemination". /T. Tatsumi, E. Ishida, K. Tatsumi, Y. Okada, T. Saito, T. Kubota, H. Saito./Reprod Med Biol. 24;17(4):459-465. 2018.

学会・研究会発表・カンファレンス(国内)

  • 2018.5.10-13 "Forced lipophagy reveals that lipid droplets are required for the development of preimplantation embryos in mice"/辰巳嵩征、山本篤、久保田俊郎、宮坂尚幸、塚本智史/日本産婦人科婦人科学会第70回学術講演会
  • 2018.5.26-27 "オートファジーアダプタを介した脂肪滴選択的分解(Forced リポファジー)が胚発生に及ぼす影響"辰巳嵩征、山本篤、久保田俊郎、宮坂尚幸、塚本智史第59回日本卵子学会学術集会
  • 2018.9.6-7 "脂肪滴選択的分解(Forcedリポファジー)による、受精卵の脂肪滴と胚発生の関連について"/辰巳嵩征、山本篤、久保田俊郎、宮坂尚幸、塚本智史/第63回日本生殖医学会学術講演会・総会

スポーツ医学

講演会等

  • 2018.9.29 "女性アスリートの三主徴と月経随伴症状への対応"/大内久美/FAアカデミー堺 女性ジュニアアスリートと保護者のための講習会
  • 2018.10.11 "女性アスリートのための健康管理~女子アスリートの三主徴を知る~"/大内久美/安房医師会学術講演会
  • 2018.11.28 "女性アスリートに知っておいて欲しい婦人科の知識"/大内久美/日本ゴルフ協会女子ナショナルチーム講習会
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