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子宮鏡下卵管通色素検査

実施可能施設

亀田総合病院 ARTセンター(鴨川)

1.検査の内容、目的

太い子宮鏡を使用して、卵管の通過性の評価を行います。
子宮鏡を見ながら、細い通水用カテーテルを卵管の入り口に挿入し、青色の水(色素液)を注入して卵管の通り具合(通過性)を判定します。
検査時間は20分〜30分ほどです。

2.検査が必要な方

  • 子宮卵管造影を行った結果、卵管の狭窄・閉塞が疑われた方
  • 子宮卵管造影をできない方の卵管評価目的
     ・喘息の方
     ・甲状腺疾患の方
     ・ヨードアレルギーの方

3.検査を行う時期

通常月経が終了してから排卵日までに行います。
月経様の出血があっても妊娠していることがあるため、手術までは避妊をしていただきます。

4.検査による評価

卵管通過性あり

卵管通過性なし(逆流をみとめる)

5.合併症、副作用

出血 出血があってもごく少量です。
感染 無菌操作で行いますが、感染の可能性をより低くするために検査時に抗生剤の投与を行います。また卵管の通過性がよくない場合は検査後数日抗生剤内服して頂く場合もあります。
疼痛 検査後は軽度の下腹部痛を認めることがあります。
子宮穿孔 柔らかい素材のため、通常の観察で子宮を損傷することはありません。
水中毒 子宮内を環流する液体が卵管を通って腹腔内にとどまり、吸収されて血液が希釈され、電解質のバランスが崩れることです。30分ほどの検査で起こることは通常はありません。
麻酔による副作用 麻酔の副作用参照

6.実際の検査

  • 当院外来と同じフロアで行います。
  • 麻酔器や心電図計、酸素飽和度のモニターなど完備した清潔な部屋で行います。
  • 仰向けに寝た状態で検査を行います。検査を行う準備ができたら静脈麻酔をかけます。

1.柔らかい子宮鏡(軟性鏡 直径 4.5mm)を使用し、子宮内に滅菌した水を流しながら検査を開始します。

  • この際、子宮の内圧が上がり、下腹部の違和感や痛みを感じることがあります。
    検査を続けることが難しい場合は、子宮内の水の量を調節するなどして対応いたします。

2.子宮内腔を観察

子宮内腔

※画面上がお腹側、画面下が背中側になります。
画面奥の方の二カ所のくぼんでいる部分(黒矢印)が卵管口のあたりです。

3.卵管入り口(卵管口)を観察

卵管口

卵管入り口(卵管口)を観察、卵管内に細いチューブを入れ、青い色の水(色素液)を流します。卵管の通りが問題なければ、卵管の出口から水は流れ、子宮内の水の色は変化しません。

卵管の通りが悪い場合(狭い場所があったり、閉塞している場所がある場合)は、卵管の出口から水がなかなか通らず、子宮内に青色の水が戻ってきます。

卵管入り口(白矢印部分;→)に細いチューブ(白と黒の模様のもの)を通し、青色の水が子宮内に戻ってきている(逆流)卵管入り口(白矢印部分;→)に細いチューブ(白と黒の模様のもの)を通し、青色の水が子宮内に戻ってきている(逆流)


また卵管入り口が閉塞している場合は、卵管内に細いチューブが入りません。
これを左右両方行い、卵管の通り(通過性)を確認します。

ここまで行い検査は終了です。麻酔薬はすぐきれるものを使用していますが、少し安静室で休んで頂いた後に診察室で結果をお伝え致します。

7.麻酔

当院では鎮痛剤と麻酔薬を用いて検査を行っています。
使用する麻酔薬、鎮痛薬は以下の通りです。

静脈麻酔 プロポフォール、その他
鎮痛剤 ボルタレン坐薬、ペンタジン、ロピオン