タイミング・人工授精で出産に至る確率:その1(2016年-2020年:亀田IVFクリニック幕張)

タイミング・人工授精(AIH、IUI)の妊娠率は1周期あたり、どれくらいかイメージできますか?
一般不妊治療を行なっていると、患者様より、「このままタイミング・人工授精を続けていて、妊娠・出産できますか?」というご質問をよく伺います。
タイミング・人工授精の妊娠率は、一周期あたりで考えると6-10%、そこから一定数は流産に至ります。「なぜ妊娠できないの?」とご質問される患者様は、それまで妊娠に至っていない期間が長い場合が多いですから、患者様が望むようなポジティブな発言ができない場合が殆どです。ここは、私たちも心の葛藤があり、体外受精を勧めた方が妊娠には近いのですが、患者様にとって負担が大きい体外受精をどれくらい積極的に勧めるべきか悩むところです。
体外受精の回数別の出産にたどりつく確率は様々な報告がありますが、タイミング・人工授精ではほとんど報告がありません。
次のグラフは当院の開設から2020年12月までの成績です。
私は個人的には「不妊原因があれば治療できるか、ステップアップが必要か。原因がない場合は卵巣刺激を用いた人工授精を行い年齢に応じて3-6周期で体外受精を考慮」というのが体外受精をふまえた治療では一番の出産への近道なんだと考えています。


下記のブログも参考になさってください。

原因不明不妊に対するアメリカ生殖医学会の治療ガイドライン
http://www.kameda-ivf.jp/blog/post_76.html
35歳以上の女性が自然妊娠する確率は?その1(論文紹介)
http://www.kameda-ivf.jp/blog/post_152.html
35歳以上の女性が自然妊娠する確率は?その2(論文紹介)
http://www.kameda-ivf.jp/blog/post_153.html

文責:川井清考(院長)

お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのブログです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。

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