体外受精へのステップアップ ③卵巣刺激(亀田IVFクリニック幕張 開設-2020年11月現在)

体外受精の卵巣刺激は月経3日目前後から開始し、内服薬もしくは注射を使って刺激を行い、13日目前後に採卵を行います。
卵巣刺激は大きく分けるといかの3パターンになります。
Aパターン:8-10日間毎日注射をうつ刺激(HMGアンタゴニスト法、ロング法、ショート法)
Bパターン:クロミッド®やレトロゾールなどの内服薬に加え、注射を2日に1度うつマイルド刺激(クロミッドHMG法)
Cパターン:注射をうたない刺激(クロミッド法、自然法)
当院ではAパターンが約40%、Bパターンが約35%、Cパターンが約20%となります。
基本は卵巣予備能が維持されていれば、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)にならずに日常生活を行える範囲で複数卵胞を育てるよう卵巣刺激を選択することを念頭に考えていきます。何を選択するかは以前のタイミング・人工授精・体外受精時の卵巣刺激の反応や、精子の状態や女性年齢などを総合して決定します。

現在までの実績ではAパターン、Bパターン、Cパターンの一般的な刺激方法の実施患者様の背景と移植できる胚の割合は以下の通りとなります。
Aパターン
HMGアンタゴニスト周期は平均年齢 37.2歳 AMH 3.2ng/ml AFC 9.8個の患者様に実施し平均7.6個とれますが、移植できる有効胚は2.9個です。
Bパターン
クロミッドHMG周期は平均年齢 37.6歳 AMH 3.0ng/ml AFC 9.2個の患者様に実施し平均5.1個とれますが、移植できる有効胚は2.0個です。
Cパターン
クロミッド周期は平均年齢 41.1歳 AMH 1.0ng/ml AFC 3個の患者様に実施し平均1.8個とれますが、移植できる有効胚は0.6個です。

毎年、成績をみながら治療方針を変更しておりますが、最近の傾向としては卵巣予備能が低下している患者様に対しては、注射を完全に無くすより回収卵を1つより2つ、2つより3つ増やせるように卵巣刺激を選択しておりますので、Cパターン⇨1度でも注射をうつBパターンに意図的に移行させて刺激を行なっています。

文責:川井(院長)

亀田IVFクリニック幕張